脱毛サロン
新型コロナ関連倒産、被害者は約10万人、脱毛専用サロン「銀座カラー」が破産
破産手続き開始決定受ける
TDB企業コード:986663855
負債58億円
「東京」 (株)エム・シーネットワークスジャパン(港区六本木3-2-1、代表塚田啓子氏)は、12月15日に東京地裁へ自己破産を申請し、同日破産手続き開始決定を受けたことを、会社ホームページで公表。銀座本店には告示書が掲示されている。
破産管財人は上野保弁護士(元木・上野法律会計事務所、港区虎ノ門1-1-20)。
当社は、1993年(平成5年)5月に設立された脱毛サロン運営業者。美容脱毛サロン「銀座カラー」を東京都や神奈川県などの首都圏を中心に直近では全国30店舗展開し、比較的短い施術時間であることやシンプルな料金プラン、専任スタッフがサポートすることなどを強みに収入を伸ばしていた。近年は、有名タレントをイメージキャラクターに起用したことや、他社からの乗り換えを検討する顧客に対する「のりかえ割」など様々なキャンペーンを実施することで顧客を獲得。店舗が50店舗超に達した2020年4月期には年収入高約125億6100万円を計上していた。
しかし、2020年4月期中より新型コロナウイルスの感染が拡大。同期は業績に大きな影響は出なかったものの、緊急事態宣言の発出により全店舗が休業となるなど事業環境が悪化。休業終了後も時短営業を余儀なくされ収入が減少するなか、キャンペーンを継続するなど集客や店舗の統廃合を進め収益改善に努めていたが、エステティシャンの退職が相次いだことなどもあり、店舗運営が困難となった。
負債は債権者約10万人に対し約58億円。
出典:帝国データバンク