取引信用保険のメリットとデメリット

取引信用保険のメリットとデメリットを以下にまとめました。

取引信用保険メリット 取引信用保険デメリット
  1. 資金繰りの安定化
  2. 与信管理の向上、与信管理体制の効率化
  3. 貸倒損失の平準化
  4. 貸倒れの早期回収
  5. 対外信用力の向上
  6. ビジネスチャンス拡大
  1. 取引先を選別できない
  2. 資金化に対応していない
  3. 100%補償ではない

詳細の説明は下記よりご覧ください。

取引信用保険のメリットについて

(1)資金繰りの安定化

取引信用保険の最大のメリットは、やはり不払いや貸倒による損失リスクを低減できる点です。
保険金により発生した損失を補填でき、不測の事態にあっても資金繰りを安定させることが可能です。

(2)与信管理の向上、並びに与信管理体制の効率化

原則全ての取引先を保険の対象とし、個別会社ごとに与信限度額を設定しますので、売掛債権の与信管理業務の強化が図れることがあげられます。
また、保険会社は取引先をモニタリングし、与信上問題が発生した場合等、与信限度額の減額、撤回を行いますので、取引先の信用状況が確認できます。

(3)貸倒損失の平準化

貸倒が発生すると保険金の受取により、資金繰りの急速な悪化や損失計上を抑制する働きをしてくれ、さらに保険料は全額損金として処理することが可能のため、費用化して処理すれば、全体を平準化することができ、決算数値を安定させることもできるようになります。損金算入で節税効果も期待できます。

(4)貸倒れの早期回収

万が一貸倒が発生した場合、保険金支払い後の資金回収は保険会社が対応してくれる場合もあるので、自社で資金回収を行うより、時間、弁護士費用などのコスト削減にも役立ちます。

(5)対外信用力の向上

貸倒による損失を回避し、手元資金の減少を食い止め、財務・決算にダメージを与えず、対外的な信用力を高めることが可能です。
最近は取引信用保険を契約していると、金融機関から信頼を受け、企業の資金調達に良い影響を与えるケースもあります。

(6)ビジネス・チャンスの拡大

新規取引を始める時、または既存取引先との取引を拡大する時、どうしても企業は慎重になり、本来取れるリスクを取らずビジネス拡大のチャンスを見逃してしまいがちです。
取引信用保険に加入していれば、貸倒リスクは軽減でき、また取引先の信用状況のモニタリングも保険会社がしてくれますので、取引拡大のチャンスが大きくなります。

取引信用保険のデメリット

(1)取引先を選別できない

取引信用保険は包括保険であるため、事業別、商品別等の選択は出来るものの、原則すべての取引先が保険の対象となり、取引先を選別して保険に掛けることができません。

(2)資金化に対応していない

取引信用保険はあくまでも保険商品であるため、ファクタリングのように売掛債権の資金化には対応してくれませんが、最近では、保険が付保された売掛債権を、安価で買取ってくれるファクタリング会社も出てきました。

(3)100%補償ではない

取引信用保険は縮小率というものがあり、貸倒金額に対し100%は補償してくれません。
縮小率は概ね85~95%です。ファクタリングは原則100%補償します。

 

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