国上精機工業株式会社など3社に民事再生法の適用を申請

はじめに

国上精機工業株式会社は令和3年4月16日、東京地裁に民事再生法の適用を申請して同日に監督命令を受けました。本社は横浜市中区尾上町2-27、資本金は2000万円。申請代理人はさくら共同法律事務所で住所は東京都新宿区四谷1-6-1、監督委員は多田総合法律事務所で住所は東京都千代田区平河町2-4-13となっています。

国上精機工業株式会社とは

国上精機工業株式会社は1967年2月創業で1969年10月に法人なりしています。プラスチック関連部品製造業者でカーオーディオパネルや携帯電話のケースなどを中心に医療機器部品などのプラスチックの成形製品の製造を行っていました。ロータリーヒンジ装置では国内で数少ない関連の特許を取得しています。同業他社に比較して柔らかく安定的に作動感が得られるなどの独自のプラスチック成形加工技術に定評がありました。自動車メーカーの新車種に搭載されるカーオーディオやカーナビゲーションでは国上精機工業社の一体型の3Dのエスカッションパネルが数多く採用されるなどの2020年12月期には年売上高はおよそ21億5000万円を計上していました。

自動車業界の再編が進む

ただ近年は自動車業界の再編が進んでメーカーの多くが生産拠点を中国などのアジア地域に移転しました。国上精機工業社も海外進出を果たして売り上げの確保に努めるも受注は減少傾向を余儀なくされました。その間にもグループとして事業の再構築が進んで、生産効率の向上やコストの削減などを図るも、新型コロナウイルス感染症の拡大などの影響で業績が悪化、民事再生法の適用を申請するという選択をしました。

持ち株会社2社も同様に同法の適用を申請

また持ち株会社の2014年1月設立の国上精機工業ホールディングス株式会社(資本金2502万5000円)と子会社で2019年2月設立で工業用プラスチック成形業のアイエヌテック国上(資本金100万円)も同4月16日に東京地裁に民事再生法の適用を申請して同日に監督命令を受けています。

負債は国上精機工業株式会社が15億円、国上精機工業ホールディングスが9億円、アイエヌテック国上が2億円で合計が26億円となっています。

参考資料・出典
帝国データバンク:https://www.tdb.co.jp/tosan/syosai/4784.html

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