カンポリサイクルプラザ株式会社 2022/01/21特別清算開始命令

木造建築工事
複合型総合リサイクル施設運営
続報、タクマ(東証1部上場)の子会社
特別清算開始命令受ける
TDB企業コード:500480123

負債79億円

「京都」 既報、カンポリサイクルプラザ(株)(資本金4億円、南丹市園部町高屋西谷1、代表清算人牧野誠司弁護士)は、1月21日に京都地裁園部支部より特別清算開始命令を受けた。

 当社は、1999年(平成11年)4月に複合型リサイクル施設の運営を目的として、(株)カンポ(TDB企業コード:500168187、京都市伏見区)と(株)タクマ(TDB企業コード:580030531、兵庫県尼崎市、東証1部上場)の共同出資により設立した。旧園部町の企業誘致によりサーマルリサイクル施設をはじめとする6施設で構成する計画で建設が進められ、2001年12月に総事業費50億円を投じた第1期工事が完成し、サーマルリサイクル施設、廃家電リサイクル施設が稼働。その後、2004年1月には機密書類出張裁断サービスを開始した。同年4月には、食品廃棄物や紙くずなどの固形有機物をメタン発酵によりバイオガス化するバイオリサイクル施設が稼働。鳥インフルエンザ問題で鶏卵の焼却処分による特需もあった2005年3月期には年収入高約15億4300万円を計上していた。

 しかし、2006年12月にはサーマルリサイクル施設の排出ガスから法定基準を超えるダイオキシン類が検出されたとして行政指導を受け、一時操業を停止。2008年3月期の年収入高は約5億3300万円にまで落ち込んで大幅赤字を計上、債務超過に転落していた。2008年9月に再稼働し、同年10月には(株)タクマの連結子会社となって立て直しを図っていたものの、その後も廃棄物受け入れ量が伸び悩むなか、上記3施設を除く施設の追加投資には至らず、2019年3月に廃棄物の受け入れを停止。施設撤去など事業撤退の手続きを進め、2021年10月28日開催の株主総会決議により解散していた。

 負債は約79億円が見込まれる(債権者は親会社のみ)。

 なお、親会社の(株)タクマは、取立不能の恐れがあるが、過年度に会計処理済みであり、2022年3月期の連結業績、個別業績に与える重要な影響はないとしている。

参考記事:帝国データバンク

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