ジョイハウス株式会社が破産手続きの決定を受ける

はじめに

ジョイハウスは令和3年7月1日に破産手続きの開始決定を受けました。本社は大阪市西区立売堀1-7-12-301号・グレース大阪本町ビル。資本金は300万円。破産管財人は佐藤吉浩法律事務所、大阪市北区西天満5-9-7西天満ユートビル301、財産状況報告集会期日は10月27日午後1時30分。債権者から大阪地裁に破産を申し立てられました。

ジョイハウスとは

ジョイハウスは2001年(平成13年)12月に設立された不動産賃貸業者です。当初は共同住宅の賃貸事業を主力にするも、2011年3月の阪神電鉄尼崎駅前の商業施設「アマゴッタ」を取得したことを皮切りに、商業施設の運営管理にも乗り出しています。2012年10月には「レインボープラザ西大和」、2013年12月には「レインボー小倉」を相次いで取得しました。2015年11月期には年売上高14億円を計上していました。

有利子負債の返済負担が重し

ただ物件取得に伴う有利子負債の返済の負担が重しとなって資金繰りが悪化。「アマゴッタ」「レインボープラザ西大和」の両不動産を流動化するほかに、所有する共同住宅などの不動産売却によって有利子負債の圧縮を図るも、2018年5月期以降は所有不動産についての競売開始決定に基づく差し押さえが登記され、取引金融機関から債権をサービサーに譲渡される事態となっています。

そこに「レインボー小倉」においても、中核のテナントであったスーパーストアが2018年8月で閉店。以降は周辺テナントも撤退を進めたことから採算は悪化の一途をたどっています。預かり保証金の返済なども進まないことから債権者に破産を申し立てられたことで今回の措置に至りました。

負債は30億円程度と言われていますが、まだ不透明な部分もあります。

参考資料・出典
帝国データバンク:https://www.tdb.co.jp/tosan/syosai/4802.html

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