株式会社ジャスが東京地裁へ特別清算を請求

はじめに

株式会社ジャスが令和3年8月31日に東京地裁に特別清算を申請しました。所在地は目黒区目黒2-15-9、資本金は1億円。申立人は東京富士法律事務所。

株式会社ジャスとは

株式会社ジャスは1955年(昭和30年)10月に創業。1965年7月に法人なり。各種の小型モーターの内部に組み込む整流子やブラシレスモーター用部品、さらにプラスチック部品などの精密成型品及び精密電子部品の製造などを手がけていました。小型モーター用の整流子メーカーとして市場シェアの60%強を占めるなどの大手企業を中心に強固な営業基盤を持ちました。2003年6月期には年売上高58億7300万円を計上しています。

近年は収益が悪化

近年は不良品の発生や輸送コストの増加などから収益が悪化しました。さらに2020年には新型コロナウイルスの感染拡大の影響で主力の得意先である自動車業界が生産活動を停止したことも受注が大幅に減少して、2020年6月期の年売上高は45億3300万円に落ち込んでいました。

その後金融機関に支援を要請して資金繰りの改善に努めたものの自力での再生が困難と判断。株式会社川嶋の支援の下で、ジャス社が手がけている事業を吸収分割によって設立した新設の株式会社杉山製作所に2月1日付で承継、同日に商号を現商号に変更する中で、ジャス社は5月31日の株主総会の決議によって解散をしていました。

参考資料・出典
帝国データバンク:https://www.tdb.co.jp/tosan/syosai/4813.html

関連記事

日本企業の「ロシア関連倒産」

日本企業の「ロシア関連倒産リスク」上昇、帝国データバンクが調査結果を解説5/11(水) 6:01配信ロシアによるウクライナ侵攻から2カ月が経過した。戦場となっ…

  • 77 view