砕石製造
馬毛島問題で話題となった立石建設の関係会社が破産
破産手続開始決定受ける
TDB企業コード:981023765
負債51億1700万円
「東京」 タストン・リサイクル(株)(資本金7000万円、世田谷区経堂4-17-20、代表立石巌氏、従業員60名)は、1月24日に東京地裁より破産手続き開始決定を受けた。
破産管財人は髙木裕康弁護士(東京都千代田区丸の内3-3-1、東京丸の内法律事務所、電話03-3213-1081)。
当社は、1968年(昭和43年)12月に立石建設(株)(TDB企業コード:985414828)の建設資材部門を分離独立し設立。従前は自社及びグループ企業で採掘した砂利、砂など建設用骨材卸を行ってきたが、近年は当社独自の再生砕石プラントで製造していた。東京都内を主な商圏として営業し、ゼネコンや舗装工事業者を得意先として、建て替えや東京五輪需要などにより受注環境が好転して葛西工場近隣での案件が拡充。主力の砂利、再生砕石の販売が伸長し2017年8月期の年売上高は約10億8900万円を計上していた。
しかし以降は、主力の砂利、再生砕石販売量が減少したことで減収傾向となるなか、租税公課など経費負担が膨らんでいた。そのほか、取引先からの借入金の返済負担が重く赤字を散発。また、2019年1月には、東京都労働局より労働安全衛生法違反で送検されていた。近時は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、需要低迷により2021年8月期の年売上高は約8億4800万円となっていた。この間、創業者である前代表者が死去。こうしたなか、取引先に対する支払いが滞り、債権者から破産を申し立てられ、今回の措置となった。
負債は2021年8月期末時点で約51億1700万円。
参考記事:帝国データバンク