はじめに
株式会社エスピーエムは令和3年7月1日に名古屋地裁への破産申請をしました。住所は名古屋市中村区名駅3-21-7、資本金は2000万円。負債総額は13億273万円。取引先の破綻や新型コロナウイルスの問題が影響しました。
エス・ピー・エムとは
エス・ピー・エムはメンズのカジュアルウエアのOEM・ODMの生産を中心にした輸入・卸売業を手がけていました。中国・韓国・ミャンマー・バングラデシュなどの各国の企業に製造を委託。Tシャツからアウターまでの扱い品が多岐に及んでいました。商品の企画力と海外の仕入れルートを強みにして、近年はレディース向けも一部扱うようになっていて、2019年6月期の売上高は25億1291万円を計上していました。
2020年6月期も上半期は好調な受注状況も、下記は新型コロナウイルスの影響でバングラデシュからの仕入れが滞りました。商品供給が思うように進まずに売上高は24億8611万円に。また2021年6月期に入ると仕入れ状況は回復をするも、コロナの影響が大きく採算の悪化から資金繰りが悪化しました。
取引先も民事再生法の適用を受ける
このような中で取引先の株式会社コイケが同年5月14日に東京地裁に民事再生法の適用を申請をきっかけに、2021年5月末の決済に支障をきたしたことで厳しい資金状況を露呈しました。今後の動向が注目される中で破産という道を選択せざるを得ない状況になってしまいました。
参考資料・出典
帝国データバンク:https://www.tsr-net.co.jp/news/tsr/20210705_02.htm