業務請負、リサイクル
特別清算開始命令受ける
TDB企業コード:200785923
負債34億2600万円
「神奈川」 CFN(株)〈旧商号:南開工業(株)、資本金8640万円、南足柄市壗下350、登記面=東京都千代田区大手町1-7-2、代表清算人中村仁氏〉は、12月12日に東京地裁より特別清算開始命令を受けた。
申請代理人は大橋裕樹弁護士(センチュリー法律事務所、東京都千代田区大手町1-7-2、電話03-5204-1080)ほか。
当社は、1969年(昭和44年)9月創業、75年(昭和50年)6月に法人改組。複写機・プリンター等の事務用機器に係わるトナーや印刷用処理液の充填・包装業務や排水管理などの業務請負を主体に、消耗品類のリサイクル、廃材の収集運搬および中間処理などを手がけていた。複写機の消耗品再生業務ではパイオニア的な存在で、大手イメージンググループと長年の取引実績を有し、レンズ付きフィルム(使い捨てカメラ)の委託加工業務が伸展した2006年3月期の年売上高は約68億4000万円を計上していた。
しかし、レンズ付きフィルムの需要・消費の減退、デジタルカメラの普及に伴って委託加工業務が減少、価格競争や紙需要の減少によりリサイクル事業も伸び悩むなど業況が縮小する一方、多角化経営によって膨らんだ借入金の圧縮も大きな課題となっていた。2022年3月期の年売上高は約19億7700万円まで減少、3期連続の最終損失を計上し財務棄損が進行するなかで、抜本的な再建が必要と判断。取引行や中小企業基盤整備機構等の協力を得ながら、経営の効率化・合理化を図る再建計画を進めていたが、2022年12月に会社分割により新会社〈現:南開工業(株)〉に事業を承継し、当社は2023年7月31日付株主総会の決議により解散していた。
負債は2023年3月期末時点で約34億2600万円。
なお、事業を承継した南開工業(株)は通常通り営業を行っている。
出典:帝国データバンク