~「新型コロナウイルス」感染拡大で飲食店向けの業況が悪化~
(株)ファインフード(TSR企業コード:880512946、法人番号:4290801006782、北九州市小倉南区津田1-2-28、設立1997(平成9)年3月、資本金1000万円、藤田利幸社長)と、関連の(株)エフエルシー(TSR企業コード:882005464、法人番号:1290801006439、山口県宇部市山中甲石700-8、設立2003(平成15)年5月、資本金1000万円、同社長)、(株)アール・エフ(TSR企業コード:882094831、法人番号:4290801008102、北九州市小倉南区津田1-2-28、設立2008(平成20)年3月、資本金1000万円、同社長)は10月1日、事業を停止し、破産手続きを末永久大弁護士(弁護士法人末永法律事務所、山口県山口市駅通り2-3-18、電話083-922-0415)に一任した。
負債は、ファインフードが約5億8000万円、エフエルシーが約15億5000万円、アール・エフが約1億200万円で、3社合計約22億3200万円。
株式会社ファインフード
当社は、食肉の卸売と加工を目的に設立。自社で加工場を有していることを強みとして、地元の小売店や医療機関および介護施設関連を中心に販路を拡大するほか、2008年3月には外食産業向けの販売窓口として、アール・エフを設立。2011年8月には大手スーパーやドラッグストア向けを主力としていた同業者のエフエルシーを傘下に収めて事業規模を拡大し、ピーク時の2017年9月期は約15億円の売上高を計上した。
一方で、2011年3月の東日本大震災の影響で流通が停滞し、横浜支店と小売店4カ所を閉鎖。この頃から金融依存度が高まり、2017年1月には子会社とともにメインバンクから債権譲渡登記を設定されるなど、余裕を欠いた資金繰りが続いていた。また、競争激化による単価安で採算性が悪化していたうえ、取引先を選別したこともあり、その後の売上は伸び悩んでいた。
借入金の返済リスケジュールにより凌いでいたが、2020年春以降は「新型コロナウイルス」感染拡大の影響で飲食店向けを中心に業況が悪化。新型コロナ対応の制度融資を活用したが、売上減を受けた資金繰りの悪化により支払遅延が発生し、好材料も乏しく多額の債務弁済が困難との判断から、今回の措置となった。
参考資料・出典
東京商工リサーチ:https://www.tsr-net.co.jp/news/tsr/20210908_03.html