太陽光発電設備のオーナー(小口)販売
続報、【負債額判明】債権者約1万2000名に対し約38億円
破産手続き開始決定受ける
TDB企業コード:287011753
負債38億4384万円
「山形」 既報、(株)チェンジ・ザ・ワールド(資本金8500万円、酒田市新橋2-26-20、代表池田友喜氏、従業員60名)は、2月27日に東京地裁より破産手続き開始決定を受けた。
破産管財人は野田聖子弁護士(東京都中央区日本橋3-3-4、永沢総合法律事務所、電話0234-43-6203<コールセンター>)。
当社は、2014年(平成26年)2月に設立。営農型太陽光発電施設に関するコンサルティングのほか、太陽光発電設備の区分オーナーを小口で募り、売電収入から管理手数料を差し引いたものをオーナーに支払うグリーンエネルギー事業、IT事業者向けのレンタルオフィスを提供するクリエイティブ事業を行っていた。
近年は、機材販売や運営管理を受託する一方、関連アプリの開発なども行いながら、積極的に小口オーナーを募っていた。2020年6月からは、太陽光発電所の購入金額に応じて大手航空会社のポイントが得られる提携を結ぶなどの取り組みで業容を拡大、近年のピークとなる2022年1月期には約10億9800万円の年売上高を計上していた。しかし、パネル価格などの上昇や、オーナー募集のためのWeb広告や東京営業所の開設などに伴う経費負担により、当期純損失約3億2000万円を計上して債務超過となっていた。
2023年1月期に入っても、太陽光発電所の小口販売を促進、企業や自治体の脱炭素を支援する「CHANGE for Biz」の取り組みなどについてのメディア露出もあり、小口オーナーは増加傾向にあった。
こうしたなか、2022年6月1日に預託等取引に関する法律が改正され、当社の販売形態が同法の適用を受けることとなった。これを受けて、事業を継続することが不可能であるという判断に至り、先行きの見通しが立たなくなったことから今回の措置となった。
負債は約1万2000名に対し約38億4384万円。
出典:帝国データバンク