[上海 11日 ロイター] – 中国国務院(内閣に相当)系の「経済日報」は11日、人民元相場について、市場の需給で決定されるとした上で、長期的な上昇基調が変化することはないと報じた。
元は同日に終値ベースで9月下旬以来の高値を付けた。新型コロナウイルス関連規制の一部を緩和する政府の決定が好感された。
同紙は中国経済のファンダメンタルズ(基礎的条件)は中長期的に健全で、強い元を支援する見込みだとし、貿易黒字の継続は資本流入につながると論じた。
「長期の量的緩和政策を講じた米国や欧州連合(EU)とは異なり、中国のインフレは比較的低く、元には上昇余地がある」とした。
また、「双方向の変動が普通であり、一方的な相場にはならない」とし、予測が難しい点も指摘した。
元は年初から約10.7%下落しており、年間では人民元レートを一本化した1994年以来の下落率を記録するとみられている。
出典:Yahoo!ニュース