遊技機械部品製造・組み立て
新型コロナウイルス関連倒産
事業停止、自己破産申請へ
TDB企業コード:841005106
負債36億2400万円
プログレスグループ本社
「群馬」 (株)プログレスファクトリー(資本金1000万円、前橋市天川大島町1392、代表伊藤貴宏氏)と関係会社の(株)プログレス(TDB企業コード:220364071、資本金300万円、同所、同代表)および(株)人財プログレスネットワーク(TDB企業コード:220340613、資本金1300万円、同所、同代表)は、7月29日までに事業を停止し、事後処理を村上大樹弁護士(伊勢崎市安堀町1867-9、村上大樹法律事務所、電話0270-75-3800)に一任、自己破産申請の準備に入った。
(株)プログレスファクトリーは、2011年(平成23年)10月に設立した遊技機械部品の製造・組み立て業者。設立当初は工場の業務請負としてスタート、その後、工場の新設や成形機導入など積極的な設備投資を図りつつ新規営業を行うなか、地元同業者の倒産もあって取引先を増やし事業を拡大、2021年9月期の年売上高は約25億2500万円を計上していた。
しかし、新型コロナウイルスの感染拡大によりパチンコメーカーの新台リリースが減少するなど受注環境が悪化したなか、得意先との取引解消も複数あって、売り上げは急激に落ち込んだ。また、設備投資を活発に行ってきたことで、金融債務も膨らみ資金繰りはひっ迫、先行きの見通しも立たないことから、事業継続を断念、今回の事態となった。
(株)プログレスは、2002年(平成14年)8月設立した清掃業者。病院などの施設や工場の清掃を行い、2012年3月期の年収入高は約3億4300万円を計上していた。
(株)人財プログレスネットワークは2004年(平成16年)6月に設立した労働者派遣業者。県内および隣県の製造業者に労働者を派遣、2020年3月期の年収入高は約19億9400万円を計上していた。
両社はともに当社に連鎖した。
負債は、(株)プログレスファクトリーが2021年9月期末時点で約27億7700万円、(株)プログレスが2016年3月期末時点で約7300万円、(株)人財プログレスネットワークが2020年3月期末時点で約7億7400万円、3社合計で約36億2400万円だが、今後膨らむ可能性がある。
出典:帝国データバンク