(ブルームバーグ): 28日の米株式市場の時間外取引で米地銀ファースト・リパブリック・バンクの株価は一時54%急落した。当局の管理下に置かれるとの観測が強まったことで売られた。
米連邦預金保険公社(FDIC)はファースト・リパブリックを管財人の管理下に置く準備をしていると、ロイター通信が28日遅く、事情に詳しい匿名の関係者を引用して報じた。FDICを含む規制当局が救済策をまとめられなかったため、こうした動きが差し迫っているという。
ファースト・リパブリックの株価は時間外で一時1.62ドルまで下落。通常取引終値は3.51ドルだった。年初からのこの日の通常取引終了時まで97%余り下げた。
プライベートバンキングを専門とするファースト・リパブリックは、米金融当局による利上げが保有債券やローンの価値に響き、預金流出にも見舞われている。
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原題:First Republic Plunges on Speculation of Seizure by Regulators、FDIC to Place First Republic Under Receivership Imminently: Rtrs(抜粋)
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