全国企業「メインバンク」動向調査(2022)

「ネット銀行」急伸、10年で5倍 楽天銀行は初の1000社
~ 全国シェアトップは三菱UFJ銀行 ~

はじめに

人口減少、超低金利による貸出金利の低下など金融機関は厳しい経営環境が続くなか、地方銀行を中心に再編の動きが活発化している。10月には、戦後初となる愛知県下の地銀統合として、愛知銀行と中京銀行による持ち株会社「あいちフィナンシャルグループ(FG)」が発足した。11月には、ふくおかFGと福岡中央銀行が経営統合に向け基本合意に達し、同グループ最大の経営基盤となる福岡県下で勢力を拡大させる。

コロナ禍で疲弊した中小企業への支援が、経営再建や事業承継、取引先の新規開拓など、資金繰りから企業再編・再生へと移ろうなかで、地域金融機関に求められる役割は経営の様々な場面で増している。金融機関によっては実質無利子・無担保融資(ゼロゼロ融資)などで地域密着型の経営を選択する傾向もあるなか、金利以外の魅力度を高めた金融機関が様々な課題を持つ企業から幅広い支持を得る形となり、今後メインバンクシェアに変化が訪れる可能性がある。

■帝国データバンクでは、2022年10月末時点の企業概要データベース「COSMOS2」(約147万社収録、特殊法人・個人事業主含む)をもとに、企業が「メインバンク」と認識する金融機関を分析した。一企業に複数のメインがあるケースでは、各企業が最上位として認識している金融機関をメインバンクとした。同調査は2021年12月に続き14回目
■本調査は帝国データバンクが独自に調査・保有する企業概要データベース「COSMOS2」に収録された企業データであるため、各金融機関がメインとして認識する実数と異なる場合がある

調査結果

  1. 2022年の全国メインバンク社数トップは「三菱UFJ銀行」となった。企業数は9万5718社となり、2009年の調査開始以降14年連続のトップとなった。しかし、社数は減少が続いているほか、全国シェアも6.53%と前年から0.11ポイント(pt)減少。13年連続のシェア縮小となり、減少幅は21年に続き全金融機関で最大となっている
  2. 業態別にみると、シェアが最も高いのは「地方銀行」で40.52%となり、前年から0.01pt増加した。全業態のなかでは唯一3年連続でシェア4割を超え、2009年の調査開始以降、地方銀行のシェアは総じて拡大傾向が続いている
  3. 各都道府県別に企業がメインバンクとして認識している金融機関をみると、「東京都」と「大阪府」、「埼玉県」、「愛知県」、「兵庫県」の5都府県で、都市銀行がトップシェアとなった。一方、42道府県では地方銀行・第二地方銀行がトップシェアを占めた

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