10月の小売販売額4.3%増 8カ月連続プラス

経済産業省が29日発表した10月の商業動態統計速報によると、小売業販売額は前年同月比4.3%増の13兆820億円だった。8カ月連続で前年同月を上回った。外出機会の増加による売り上げの伸びや商品価格の引き上げが寄与した。

業態別でみると、スーパーは前年同月比2.8%増の1兆2599億円だった。2カ月連続で増加した。前年同月より土日祝日が1日多く、衣料品や行楽用品に改善の動きがみられた。飲食料品は値上げが販売金額を押し上げた。

百貨店は10.7%増の4721億円だった。気温の低下でコートなどが売れた。コンビニエンスストアは6.5%増の1兆577億円。2021年10月の増税の反動で、たばこの売り上げが伸びた。家電大型専門店は0.1%増の3516億円、ドラッグストアは6.0%増の6445億円、ホームセンターは1.9%増の2850億円だった。

小売業販売額の季節調整済みの指数は106.8で、前月比で0.2%の上昇だった。経産省は基調判断を「持ち直している」で据え置いた。

出典:日本経済新聞

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