トルコ中銀が金利据え置き 2会合連続

【イスタンブール=木寺もも子】トルコ中央銀行は19日、金融政策決定会合を開き、主要政策金利の1週間物レポ金利を年9%で据え置くと決めた。据え置きは2022年12月に続き2会合連続。中銀は11月の決定会合で、それまで続けていた利下げを完了したとして、当面の据え置きを予告していた。

トルコの消費者物価指数(CPI)上昇率は足元で64%に上る。経済学の定石に従えば利上げする状況だが、景気の拡大を優先するエルドアン大統領は金利を「諸悪の根源」として嫌う。中銀は11月までにエルドアン氏が求めていた「1桁台」までの利下げを達成した。

トルコでは5月中旬に大統領選・議会選が実施されるとの見方が強まっている。市場では、エルドアン氏の影響下にある中銀が選挙前に利上げに転じる可能性は低いとの見方がある。

出典:日本経済新聞

関連記事