株式会社コイケが民事再生法の適用を申請

はじめに

婦人・子供服卸売業の株式会社コイケが新型コロナウイルス関連での倒産。令和3年5月14日に民事再生法の適用を申請しました。同日に保全及び監督命令を受けました。住所は名古屋市中区丸の内3-7-19、資本金は2000万円、申請代理人は森・浜田・松本法律事務所。住所は東京都千代田区丸の内2-6-1。

株式会社コイケとは

株式会社コイケは1975年8月設立のアパレル製品の卸売業者。アパレルメーカーや繊維の専門商社さらに繊維の専門問屋をお得意先に、絵型や型紙などの受け取ったデザインデータを基にして海外の提携工場で試作をしてそれを提案していくという体制を採っていました。エンドユーザーは大手のカジュアルショップが中心。またセレクトショップなどにもニット・カットソーの他に重衣料やスーツなどを取り扱っていました。2019年7月期には年売上高が125億7000万円を計上しています。

厳しいアパレル業界の波に飲み込まれ

ただアパレル業が全体的に厳しさを増しています。そこに新型コロナウイルスの感染拡大が重なって、外出の自粛などもあって消費の縮小などをもろに受けます。低価格路線にしたことも経営にさらに悪化を進めて2020年7月期の年売上は116億3800万円ほどにダウン。規模の縮小や人件費のカットなどを行って固定費の削減を進めるも、コロナの長期化によって取引先からの支払いも遅れて資金繰りがさらに悪化。2021年5月以降の債務の弁済の目途が立たずに自力での再建を断念。法的に手続きを頼ることになりました。

負債70億円弱

負債はおよそ68億4400万円程度。2021年5月14日現在で岐阜県大野町にあるジーエフホールディングス株式会社をスポンサーとして事業の再生を図っていくという基本の合意書を締結しています。

参考資料・出典
帝国データバンク:https://www.tdb.co.jp/tosan/syosai/4791.html

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