化学品商社の小池産業子会社、第二会社方式で再建へ
平野町(株)(旧:小池イマテクス(株)、TSR企業コード:570169879、法人番号:2120001079012、大阪市中央区平野町1-8-7、設立1950(昭和25)年7月、資本金1億円、代表清算人:藤木久弁護士)は9月15日、大阪地裁へ特別清算を申請した。
負債総額は約34億円
1911年創業の化学品専門商社である小池産業(株)(TSR企業コード:570063582、法人番号:4120001078986、同所)の建材部門として設立された。主に建装材・化粧紙・化粧板・住宅機器・合成樹脂原料等の販売および輸出入を展開。長年の業歴を背景に得意先は大手企業を含めて多岐にわたり、ピーク時の1991年9月期は売上高259億3016万円を計上していた。
しかし、その後は市況環境が厳しく受注減少が続いていたところ、「新型コロナウイルス」感染拡大に伴い、さらに業況が悪化。こうしたなか、2022年3月期決算で過去の貸倒れや新規事業の失敗などによる多額の損失を適切な会計に基づき処理した結果、売上高92億6000万円に対して37億6059万円の最終赤字を計上し、多額の債務超過に陥った。
このため、小池産業の全面的な支援をもとに、会社分割による第二会社を新たに設立して、事業を継承させる再建案を作成。債務は小池産業がすべて引き受けたうえで2022年9月7日、新設した小池イマテクス(株)(TSR企業コード:695162519、法人番号:1120001245580、大阪市中央区)に事業を移管し当社は9月8日、株主総会の決議により解散、現商号に変更して今回の措置となった。
出典:東京商工リサーチ