はじめに
イギリス紙のフィナンシャル・タイムズ(FT)は2日に、イギリス金融会社のグリーンシル・キャピタルの経営破綻を巡って、グリーンシル・キャピタル社から資金の回収を進めているスイスの金融大手のクレディ・スイスグループがソフトバンクグループへの訴訟を検討していることと報じています。クレディ・スイスはグリーンシールの融資先だったアメリカの建設スタートアップのカテラとソフトバンクグループの関係を問題視していて係争に発展する可能性があります。
グリーンシルとは
グリーンシルは企業間の売掛債権を扱う「サプライチェーンファイナンス(SCF)」という金融サービスを手掛けていました。
クレディ・スイスは
クレディ・スイスはその証券化の商品に投資を行っていくファンドを運用しています。資産内容に疑義が生じたとして3月に閉鎖しています。グリーンシルは直後に破綻して、クレディ・スイスに資産の回収や投資家への償還作業を進めています。
カテラとは
グリーンシルの融資先だったカテラには、ソフトバンクビジョンファンドが出資していました。経営不振に陥ったカテラを救済していたため、ソフトバンク・ビジョン・ファンドが出資をしていました。経営不振に陥ったカテラを救済するために、ソフトバンクグループは20年にグリーンシルに資金を提供するも、その資金はクレディ・スイスのファンドには回らずに未回収になっているということです。
クレディ・スイスは3社と追求していくとのこと
FT筋では、クレディ・スイスはソフトバンクグループ・グリーンシル・カテラの3者がファンドとどのような情報共有をしていたかを追求していくと伝えています。クレディ・スイスの広報担当は日本経済新聞の取材に対して「報道に対してコメントしない」と回答しました。ソフトバンクグループは「コメントは控える」としました。
参考資料・出典
日本経済新聞:https://www.nikkei.com/article/DGKKZO72526870S1A600C2EE9000/