株式会社スピンドル 2024/3/1 東京地裁より破産手続き開始決定を受ける

大手新聞社の販促グッズの企画・制作
コンプライアンス違反
破産手続き開始決定受ける
TDB企業コード:982864201

負債52億6400万円

「東京」 (株)スピンドル(資本金2000万円、千代田区神田司町2-2、代表松吉一郎氏)は、3月1日に東京地裁へ自己破産を申請し、同日破産手続き開始決定を受けた。

申請代理人は横山兼太郎弁護士(西村あさひ法律事務所・外国法共同事業、千代田区大手町1-1-2、電話03-6250-6200)ほか3名。破産管財人には小畑英一弁護士(TF法律事務所、東京都千代田区平河町2-7-5、電話03-6206-1310)が選任されている。債権届け出期間は4月5日までで、財産状況報告集会期日は6月17日午前10時。

当社は、1979年(昭和54年)2月に設立された販促グッズの企画・制作業者。大手新聞社の拡販向け販促グッズを中心に取り扱い、主に大手新聞社と共同で企画し製品化した新聞整理・保管袋を主力商品としていた。同整理・保管袋は新聞読者に毎月配布され、整理や保管のための実用性に加え、毎月変わるデザインも幅広い層に長年親しまれていた。そのほか、東京、大阪、福岡などを営業エリアに、ポスターやパンフレットなどの印刷物や式典用の表彰状、トロフィーなどセレモニーグッズ等の販促物の企画・制作も手がけていた。現在は減少傾向にあるものの、人気プロ野球チームの関連グッズも取り扱い、2010年1月期には年収入高約39億5000万円を計上していた。

また近年は、コインランドリーの経営支援事業も手がけ、出店を希望する一般法人や個人を対象にコインランドリー運営のコンサルティング事業に参入するなど経営の多角化を図っていたものの、販促物需要の落ち込みから2023年1月期の年収入高は約32億6700万円に減少していた。こうしたなか、過年度にわたり不適切会計を行っていたことが発覚。事業継続が困難となり、今回の措置となった。

負債は債権者約236名に対し約52億6400万円。

出典:帝国データバンク

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