貿易保険の対象拡大の法案提出断念する方向で経産省が検討

はじめに

経済産業省が現在の通常国会への提出を予定していた貿易保険法の改正案についての提出を断念していく方向で検討をしていくことで展開が進んでいます。

法案では日本貿易保険(NEXI)の業務を拡大していく

法案では日本貿易保険(NEXI)の業務を拡大していくことを目指していきます。日本貿易保険では省令で定めている運用方法にあてはまらない投資を行っていたことを明らかにしています。法案提出の判断に影響した可能性が高まっています。

貿易保険の対象範囲を広げる内容を含む

政府はこの法案の改正案を3月中に閣議決定をしていく予定で今国会での成立がほぼ確実になっていました。この改正案は新型コロナウイルスの感染の世界的なパンデミックを受けて、企業が輸出などの海外取引で生じる損失をカバーしていく貿易保険の対象の範囲を広げていく内容を含んでいます。

日本貿易保険では不適切な投資を行っていた

日本貿易保険では2月に省令で運用先として認めている「外国政府及び国際機関の発行している有価証券」にあてはまらない運用先に投資を行っていたと発表しています。該当する取引によって投資をしていた債券は既に売却されているようで「売却自体によって損失は生じていない」としています。

新たなコロナ対策の法案を提出の予定

梶山経済産業大臣は1月の記者会見で、貿易保険法改正案などを含めて新型コロナを念頭においた重要な法案を提出を予定しています。「法案の早期の成立に向けてしっかりと説明していきたい」とのことです。

参考資料・出典
日本経済新聞:https://www.nikkei.com/article/DGXZQODF03BGF0T00C21A3000000/

関連記事