「中古車販売市場」動向調査(2022年度)

22年度の中古車販売市場
過去最高の3.9兆円
~「ビッグモーター」の市場シェア15% 中古車人気が追い風 ~

はじめに

2022年度の中古車販売市場は、新車生産の遅れなどを背景に過去最高の3.9兆円に達した。

ただ、足元では、部品調達難の解消などを背景に国内完成車大手の新車生産台数は回復傾向にある。割安な中古車人気は依然として高い水準にはあるものの、22年度後半以降は成約台数・単価ともに頭打ちが続くなど変調の兆しがみられる。中古車相場の下落により、高値圏での仕入れを余儀なくされた中古車販売店では「逆ザヤ」による収益悪化が徐々に広がるとみられる。

また、売上高で市場シェアの1割超を占める業界最大手のビッグモーター(東京・港)による不正の影響を受け、消費者の不信感などから中古車需要の減少など風評悪化による影響が懸念される。旺盛な中古車需要と、販売単価の上昇に支えられた中古車販売市場の拡大ペースは、23年度にも一服する可能性がある。

■対象は、帝国データバンクが保有する企業概要データベース「COSMOS2」のうち、中古車販売業を主力とする全国1万社(23年7月)

調査結果

  1. 1 業界大手の不正、中古車業界への「風評」悪化による需要減少が懸念材料
  2. 2 中古車販売市場、22年度は過去最高3.9兆円 新車不足で需要拡大が追い風

出典:帝国データバンク

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