【サンパウロ=宮本英威】南米ペルーの中央銀行は12日開いた金融政策決定会合で、政策金利を0.25%引き上げて7.75%にすると発表した。利上げは18会合連続となった。食料品や電気代の高騰によるインフレを抑制する狙い。上げ幅は5会合連続で0.25%だった。
2022年12月のリマ首都圏の消費者物価指数は前年同月比で8.46%上昇した。12月としては1996年(11.84%)以来、26年ぶりの高い水準となった。
中銀の目標上限(3%)を上回るのは19カ月連続。中銀は12日公表の声明で、インフレ率が目標範囲内に戻るのは「今年の第4四半期になる」と指摘した。
ペルーでは22年12月7日に当時のカスティジョ大統領が罷免されたことを受け、全国各地で抗議活動が続いている。一連の騒動では40人以上が亡くなっている。
出典:日本経済新聞