韓国の6月消費者物価6.0%上昇 24年ぶり高水準

【ソウル=細川幸太郎】韓国政府が5日発表した6月の消費者物価指数(CPI)は前年同月に比べて6.0%上昇した。アジア通貨危機による輸入物価上昇に見舞われた1998年以来、約24年ぶりの高水準となった。韓国銀行(中央銀行)は金利の引き上げ方針を打ち出すなどインフレ抑制を急ぐ。

韓国CPI上昇率は2021年に2~3%台で推移していたものの、22年3月に4.1%を記録。4月には4.8%、5月に5.4%と上昇を続けてきた。統計庁は「需要の要因よりも海外の供給側の要因が物価高を招いている」と分析する。

項目別にみると、エネルギー価格の上昇で電気水道ガスが9.6%上昇。工業製品(9.3%)や外食(8.0%)、農畜水産物(4.8%)など軒並み上昇した。

通貨安も物価上昇に拍車をかける。韓国ウォンは対ドルで13年ぶりの安値圏で推移しており、資源や原材料の輸入コスト増が消費者負担につながる構図となっている。

急速な物価高を韓国銀行は利上げで抑え込もうとしている。21年8月以降に0.25%ずつ5度の利上げを実施し、政策金利を年1.75%とした。米連邦準備理事会(FRB)の利上げ加速を背景に、13日に開かれる韓国銀行の金融通貨委員会では、現行制度で初めてとなる0.50%の利上げに踏み切るかが注目されている。

出典:日本経済新聞

関連記事