日銀が13日発表した8月の国内企業物価指数(2020年平均=100、速報)は、前年同月比9.0%上昇の115.1だった。前年を上回るのは18カ月連続。
115.1という指数は1960年の統計開始以降で最高だった。ロシアのウクライナ侵攻を受けた資源や原材料の価格高騰に加え、円安進行が輸入品の価格を押し上げた。
9月は日銀の超低金利政策を背景に急速に円安が進み、約24年ぶりの円安ドル高水準となった。今後は仕入れ費の高止まりで企業の値上げが加速し、家計を直撃する恐れがある。
企業物価指数は、企業間で取引される商品の価格水準を示す。