インドGDP4.1%増 1~3月、6四半期連続プラス

【ニューデリー=馬場燃】インド政府が31日発表した1~3月期の実質国内総生産(GDP)は前年同期比で4.1%増だった。6四半期連続のプラスを確保したが、新型コロナウイルスの変異型「オミクロン型」の感染拡大や物価高で減速した。

業種別では、農業が4.1%増、鉱業が6.7%増、電気・ガスが4.5%増、貿易・ホテル・交通が5.3%増。一方で製造業は0.2%減と7四半期ぶりのマイナスに陥った。2021年度(21年4月~22年3月)の実質GDPは8.7%増となり、初期のコロナ感染拡大で大きく落ち込んだ20年度の6.6%減から回復した。

インドではオミクロン型が1月上旬から広がり、新規感染者は同月下旬に1日あたり34万人まで増えた。首都ニューデリーや商都ムンバイなどの各地で夜間外出禁止の措置を導入し、工場の操業に影響を及ぼした。オミクロン型の感染拡大は2月に落ち着いたものの、同月下旬にロシアがウクライナに侵攻した余波で商品相場が上昇。インドでも石油や野菜が値上がりし、1~3月期の個人消費は1.7%増の微増にとどまった。

典:日本経済新聞

関連記事