万象ホールディングスなどの4社が民事再生法の適用を申請

はじめに

万象ホールディングスは2021年2月9日に東京地裁に民事再生法の適用を申請しました。申請代理人は御山義明法律事務所、東京都中央区日本橋3-8-9となっています。負債総額は万象ホールディングスが債権者149名に対しておよそ29億円、他3社でおよそ14億7000万円、総額で43億7300万円程度。住所は埼玉県八潮市大瀬1-8-12、登記簿上は福島県双葉郡富岡町本岡字赤木100-22となっています。富岡では首都圏にはなかなか見つからない広い敷地を生かして工場をしていたものと思われます。設立は2013年4月で資本金500万円。

万象ホールディングスを中心に複数の関連会社を抱える

このグループは万象ホールディングスを中心に複数の関連会社を抱えています。断熱材の販売や加工さらに裾付け工事を手がけていました。2017年12月に総額50億円から60億円ほどをかけてロックウールの製造拠点として富岡工場を創業します。建設会社や専門商社向けの販売をしていました。そこで2019年8月期には売上高19億1100万円超をあげていました。

経常損失を恒常的に抱え込む

ただ工場の稼働効率があまり上がらずに万象ホールディングスの同時期の決算は経常損失7億4420万円と売上に比してかなり大きくなってしまいました。さらに2020年8月期には新型コロナウイルスの感染拡大の影響でエンドユーザーの建設会社で工事の延期が生じてしまいます。そのようなこともあって売上高13億8500万円弱に対して経常損失も10億円近くを計上してしまいます。このような状況を打破するためにシンジケートローンなどによって資金繰りを確保するも自力での再建が困難と判断してグループ会社とともに今回の結論を採るに至りました。

その他3社の紹介

その他3社の民事再生法の適用を申請下のは以下の通りです。

株式会社まく象:住所は埼玉県八潮市大瀬1-8-12、2005年7月設立で資本金1000万円。耐火被覆建材等卸業で負債総額はおよそ7億円ほど。

株式会社東翔ダンボ:住所は埼玉県八潮市大瀬1-10-2、2009年9月設立で資本金1000万円。耐火被覆・耐火材の内装工事業で負債総額はおよそ7億7000万円ほど。

万搬株式会社:住所は八潮市浮塚780、2019年6月設立で資本金500万円。運送業で負債総額はおよそ6600万円ほど。

参考資料・出典
東京商工リサーチ:https://www.tsr-net.co.jp/news/tsr/20210210_02.html

関連記事