株式会社スガイディノス民事再生法の適用を申請

北海道でゲームセンター「ディノスパーク」など運営
新型コロナウイルス関連倒産
民事再生法の適用を申請
TDB企業コード:245035395

負債23億円

 「北海道」(株)スガイディノス(資本金1000万円、札幌市中央区南3条西5-1-1、代表三浦尚久氏ほか1名)は、5月30日に札幌地裁へ民事再生法の適用を申請した。

申請代理人は小林晃弁護士(札幌市中央区大通西5、札幌シティ法律事務所、電話011-271-5305)。

当社は、1918年(大正7年)に創業され、その後、1954年(昭和29年)5月に須貝興行(株)の商号で法人改組されたエンターテインメント業者の流れを汲む。須貝興行(株)は、1968年(昭和43年)に映画館やボウリング場、ビリヤード場などを揃えた「札幌須貝ビル」を札幌市の中心部に建設。その後、札幌市内に大型アミューズメント施設をオープンするなどして業容拡大を図ったが、2000年代に入ると個人消費の低迷に加えて娯楽の多様化などから業況は伸び悩みを余儀なくされた。この間、グループの経営再編が行われるなか、再度の商号変更を経て2014年7月にSDエンターテイメント(株)に商号を変更。当社は、同社から会社分割を受けて、2018年(平成30年)12月に設立された。

「ディノスパーク」、「ディノスボウル」、「ディノスシネマズ」の店舗名でゲームセンター、ボウリング場、映画館などのエンターテインメント事業を幅広く手がけ、初年度の決算となる2019年11月期には収入高約35億900万円(11カ月の変則決算)を計上していた。

しかし、2020年以降、新型コロナウイルス感染拡大による再度の緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の影響から各施設における集客は伸び悩みを余儀なくされ業況は低迷し、2021年11月期の年収入高は約25億円にとどまっていた。連続欠損を計上していたなか、事業再生に向けて、今回の措置となった。

負債は約23億円。

なお、各施設の営業は継続している。


出典:帝国データバンク

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